園だより(2021年4月)
ご入園・ご進級おめでとうございます
心と体が一体のものであり、体が朽ちても心が未来永劫に残るものと仮定すれば、そしてそれが過去から未来につながるものと考えれば、私たち個人個人は果てることのない長い長い歴史の中で生き続けている。そんな悠久の歴史の中で、ほんのわずかな瞬間、心と体が一緒になる。それは何億分の一の瞬間であるかもしれないが、そんな瞬間の現世で巡り合えた皆さんとの偶然としか言いようがない邂逅、本当に神からの贈り物として、この縁を大事に大事にしたい。そしてそれが一期一会の世界、ほんの少し前まで宇宙のどこかに漂っていた皆さんが具体的な形となって、私たちの前に現れました。ようこそ私たちの世界へ。これから同じ仲間として、お互い尊重し合い、努力し合って、後に続く人たちのために、少しでも何らかの有意義な貢献をしていきましょう。生まれて1000日前後の年月を経て、私たちのもとに集まってくれた、それも破格の偶然、これから私たちと過ごす時間はこれからの人となりを形成する本当に大事な時間、基礎基本を形作る時、友を作り、規律を知り、物を学ぶ姿勢を身につけましょう。今の今の習慣や得たものは将来の君たちにとっては大きな財産となり、人生を渡るうえでの的確な判断基準を形成していくことでしょう。先生と過ごす時間、友だちと接触するひと時、外へ行った時の経験や刺激、物事を学んだり、音に触れたり、体を鍛えたり、自分の思いを白紙のキャンバスや画帳に表す動作、すなわち、知識、音感、体力、絵画表現、それらすべてが有機的に結びついて、これからの君たちの生きる指標(道しるべ)となっていく。幼稚園の先生や君たちのお父さん、お母さんは必死になってそのお手伝いをしていきます。
新入園児の皆さん、そして進級児の皆さん、幼稚園は君たちがのびのびと過ごし、学び、心休める場所です。幼稚園の先生は皆さんを励まし、皆さんに寄り添い、皆さんを見守っています。
保護者の皆様、お子様のご入園そしてご進級おめでとうございます。私たちは皆様方に委託されたお子様、大事に大事にされた宝物のお子様を保護者の皆様の愛情に勝ることはないとしても、それに近い愛情を注いで、寄り添い、見守ってまいります。そして子どもたちと同じように、幼稚園を大好きと言ってもらえるように頑張ってまいります。そして卒園、進級時には幼稚園にやってよかったと言ってもらえるように努力を積み重ねてまいります。4月から始まる今年度は途中でオリンピックが開催予定ですが、まだまだ新型コロナウィルスが跋扈し、この一年間は全く安心というわけではありませんが、適切な感染症対策を立てながら、保護者の皆様の期待にも応えてまいります。この一年、保護者の皆様からのご支援、お力添えを受けながら、私たちは全身全霊頑張ってまいります。2021年(令和3年)4月、いよいよ大海に向けて出帆です。