鳳幼稚園

園だより(2014年1月)

慈愛に満ちた光輝く陽光がやさしそうに微笑みかけながら私たちの幼稚園の上に降り注いでいます。新しい年の始まりです。
この日を1月1日新年と決めたのはまだまだ歴史が浅いとは言え、新しい年を迎えるという喜びは人がこの惑星に姿を現して以来持ち続けてきたのではと思います。師走は何かもの悲しい気分が漂いますが、新年は悲しいこと、つらいことや様々な身に降りかかった禍に別れを告げて希望と勇気がわき出るときです。人生はやり直しがきかない。ただぼんやりとその日暮らしをしているとすぐに終幕を迎えてしまう。人はどんな逆境や悲観的なことに遭遇しても、最後の一瞬まで希望と勇気を見捨てることはできない。私たちはたくさんのシニカルな人と違って、最大限素直に新年を祝い、大きな夢を託したいものです。考えれば新年は不断に流れ行く時間の中の一つの目盛に過ぎない。しかしそれは大きな一つのけじめであり、極論をすれば新しい生まれ変わりの時であるかもしれない。その陽光が鳳幼稚園にも降り注ぎ、1回目の新しい年の到来を告げました。明けましておめでとうございます。2014年(平成26年)、皆様方にとって本当に素晴らしい年でありますように、又皆様方に大きな幸をもたらしますように、特に21世紀を背負って立つ幼稚園っ子の上に明るい未来の希望と期待の光が燦々と光り輝きますように心より願ってやみません。意外にも今巷では夏よりもたくさんの花が咲き乱れています。寒牡丹、冬椿、侘助、仙寥、万両、南天、思いつくまま並べてもこれだけの花が、そしてほとんど赤色の花が葉の緑色と補色をなして、時には強く、時には控えめに、しかし凛として冬の寒空の下で耐えて私たちにその力強さと優しさを示して、私たちが大きな気持ちで心強く、優しく生きることを示唆しています。昔から続く幸せと長寿を祈願しての神社、仏閣へのお参りや教会でのお祈りや説教、私たちは過ぎ去りし過去に感謝しながら、又一つ齢を重ねていきます。若い人にはいろいろな可能性や芽吹きがあります。年取ってそれに気づいてもその可能性の範囲は非常に狭く、その上芽生えも枯れたものになっていることが多いものです。その可能性を広げ、その芽生えを伸ばすことは大人の責任、と言っても大人自身もそれに気づかねばなりません。幼稚園で見る子供たちは限りない可能性や芽生えがあります。できる、できないという以前の問題です。なるほど親から受け継いだ素質やDNAのこともあるでしょう。しかしそれよりも重要なものはどのように育ち、どのように努力するかにかかっているのです。なぜなら努力は裏切らないからです。未来を託す子どもたちがこの世に生まれた甲斐があったような活躍、能力を眠らせ続けるのではなくて、その能力を精一杯発揮できるような環境を作る、大人も安閑としておれないような新年になりそうです。
開園初年度私たちに頂いたお力添え、ご支援、励ましのお言葉、叱咤激励、大変ありがとうございました。本年も昨年同様よろしくお願い申し上げます。最後になりましたが皆様方に幸多き事、又いつまでも健康であられます様ご祈念申し上げます。